ホームロイヤー

　ホームロイヤーとは市民の方、特にご高齢の方の法的ニーズに応え、日常的に、必要な法律相談や交渉、事務処理を行うことで、その方の日常生活を支援する弁護士です。

　従来、弁護士の仕事は裁判所における個別の事件処理が中心でした。例えば、①知人に貸したお金を返してもらうために貸し金請求の裁判を起こす、②交通事故の被害に遭った場合に保険会社と交渉する、③親の遺産問題で兄弟間の紛争が生じた場合に、交渉や家庭裁判所での調停によって解決を図るなどです。

　　しかし、個別の事件処理を中心とする事後的な対応では限界があります。①の貸し金問題は、事後的対応では現実に返還を受けることが困難ですし、裁判に要する弁護士費用（最低でも１０万円程度）からすると採算があわない場合も多いでしょう（当ブログ「友達に貸したお金」） 。②の交通事故も保険会社との間で安い示談金で示談をしてしまってからでは、弁護士が間に入って有利な交渉ができません（当ブログ「示談の話（２）」）。③についても遺言等で紛争を防止することが可能です（当ブログ「遺言しておくべき場合」）。

　ホームロイヤーがいれば、未然に事件や紛争を防止してストレスのない安心できる暮らしを手に入れることができるのではないでしょうか。まして、高齢になってくると体力も気力も衰えてきます。若い頃には何でもなかった書類仕事や役所への届けすらわずらわしくなってくるのではないでしょうか。

　　 市民の方には弁護士はまだまだなじみの無い存在かもしれません。また、敷居が高いと感じられるかもしれません。私は、そのような状況が残念でなりません。

　市民の方、特にご高齢の方がお気軽に相談でき、安心して暮らせるようお手伝いができればと考えています。まずは、お気軽にご相談ください（シルバー・朗・サポート）。