ツッパリが消えた

 私は田舎の進学校出身だが、私の高校時代、ツッパリ少年、スケバン少女は珍しくなかった。大学時代も下宿の近所の中学校や高校にはツッパリ少年たちがたむろしていた。ビーバップハイスクールやスケバン刑事がドラマや映画になり、男子ならリーゼント、パーマ、ボンタン、長ラン、学生服の裏地に派手な刺繍、女子なら足首まである長いスカートが不良ファッションの定番だった。

 現在、街を歩いていても外見上、見るからに不良少年少女という子供たちはほとんど見なくなった。

 家庭裁判所の少年保護事件数も2000年には77,000件あったものが、2010年には54,000件(終局総人員)となっており、少年院送りや保護観察になる少年も減少している。

 先日、北海道の女子少年院の院長の講演に参加したのだが、在院中の

少年数も大幅な定員割れであるという。

 元暴走族の被疑者からも「最近は暴走族いないですよ。旧車会はありますけど。」との話を聞いた。

 どうらやツッパリ少年、スケバン少女はどんどん少なくなっているようだ。少子化の影響ももちろんあるのだろうが、私の考えではインターネット、スマートフォンやSNSの普及に原因があるのではないかと思う。

 私自身もそうだったが、思春期というのはとかく悶々としがちなものである。その悶々としたものを吐き出す手段が私の若いころは、ツッパリであったり、暴走行為、飲酒や喫煙であったと思う。いまの若い人たちは、悶々としたものをブログやツイッター、ラインにぶつけているのではないだろうか。

 少年犯罪が減少することは良いことなのだが、なんか若い人たちが内にこもり、元気がなくなって、日本の社会の活力が先細りになっている気がするのは私だけだろうか。

 今年も残すところ10日あまり、よいお年をお迎えください。

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コメント: 1
  • #1

    勃起不全 (火曜日, 28 4月 2015 16:58)

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