家事調停官の仕事

 昨年10月から札幌家庭裁判所で家事調停官として仕事をしています。

 家事調停官というのは、裁判官に代わって調停を主催する非常勤の公務員です。調停に関しては基本的には裁判官と同様の権限を有しています。私は、原則として毎週金曜日午前9時すぎから午後5時過ぎまで家庭裁判所で勤務しています。

 一般のイメージでは、家事調停は男性・女性各1名の調停委員が行っていると思われているのではないでしょうか。しかし、実際には家事調停は裁判官と2人以上の調停委員で構成する調停委員会が行うこととされています。本職の裁判官は、調停の外に、訴訟事件や少年事件など多くの事件を担当しているので、調停の進行は調停委員に任せていることが多いのですが、家事調停官の場合、担当事件は調停事件だけであり訴訟事件や少年事件は担当していませんので、必然的に調停室に入って調停委員と一緒に調停に立ち会うことが多くなります。

 また、子供の親権が問題になるような事案の場合には家庭裁判所調査官も立ち会うことがあり、調停室には調停官、男女の調停委員、調査官の4人がスタンバイしており、あまりの人数の多さに面食らう当事者の方もいらっしゃいます。

 調停官に就任してから1年あまりが経ちます。数えているわけではありませんが、既に200件以上の家事調停事件を担当したのではないでしょうか。弁護士としては到底担当不可能な件数を1年余りで経験し、また、調停事件を今までと違った角度から見ることもできます。

 さらに、来年1月1日から新しく非訟事件手続法、家事事件手続法が施行されますので、新しい法律の勉強にもなります。弁護士業務が週に1日できなくなるのは痛いのですが、それを補って余りある貴重な経験になっています。この経験をこれからの弁護士業務にも活かしていくつもりです。

 

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コメント: 1
  • #1

    勃起不全 (火曜日, 28 4月 2015 16:54)

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