衆議院議員選挙

 世間は衆議院議員選挙真っ盛りである。枝野さんもオバマさんも弁護士である。他にも弁護士資格を持つ政治家は多い。弁護士と政治家の共通点は代理人であることだと思う。弁護士は訴訟代理人や弁護人(ある意味、犯人の「代理人」)となるし、政治家はしばしば「国民の代理人」と言われる。

 そんなわけで、代理人としての資質について考えてみたい。私が思うに代理人に必要なのは、①誠実であること、②第三者として多角的なものの見方ができること(政治家のことはよくわからないが、弁護士であれば、主張や証拠が裁判所、相手方、依頼者などにどのように受け止められるのか常に意識する必要があると思われる。政治家ならさらに種々の利害関係者がいるので、多角的なものの見方は不可欠だと思われる。)、③引き出しの多さ(Aという方法が難しければ、B、Cといった別の手段・方法を柔軟に考えられる思考力)、④見通し力(現状を冷静に分析し、今後の方針を立てる力)などが必要だと考える。私自身が①ないし④の能力を十分に持っているとは思わないし、①ないし④の能力については、弁護士である以上、一生かけて磨き続けねばならない。

 今回の選挙では、①ないし④の能力を持ち、磨き続けようという姿勢が見られる候補者・政党に投票しようと思う。