見るとやるとで大違い

 平成29年8月8日から10日まで東京の日弁連で法廷弁護技術研修を受講した。講師はあこがれの後藤貞人弁護士はじめ錚々たる刑事弁護人たちである。

 その講師たちの前で、模擬裁判記録に基づいて、冒頭陳述や証人尋問、弁論を実演し、講師たちから自分の法廷弁護活動において批評を受けるのが主な目的である。また、実演は動画に撮ってもらえるので、後から講師と一緒に見てこれについても批評を受ける。私のクセ、であるが結構からだが揺れるのと、失敗すると頭が上がったり逆にガクッと下がったりする点である。もう少し堂々と実演するのが理想なのだが…。また、内容も私の質問に講師役が罠(?)のような回答をしてくると、それに見事にはまってしまい、その後の対応がスムーズに行かないことがあった。

 私は札幌地裁で裁判員裁判を傍聴することを頻繁に行っており、「その際には自分ならこんな風にやるのに」とかいろいろ考えながら傍聴しているのだが、今回の研修はまさに「見るとやるとで大違い」ということを実感できた研修であった。

 あまり行くことのない猛暑の東京で3日間、体力的にも大変きつかった。

 研修やお盆休みも明け、本日から事務所を本格的に再開、体調を壊さぬようソロリと始動します。